
静岡・川根は、大井川の上流に細く伸びる茶の産地です。両岸に山が迫り、朝と夕に川霧が立ちのぼる。この霧が、天然の覆いのように日差しをやわらげます。
日照が強すぎると、茶葉は旨味成分のテアニンを渋みのもとであるカテキンへと変えていきます。霧はその進みをゆるめ、葉のなかに甘みを残す。「霧が茶をつくる」と土地の人が言うのは、比喩ではありません。
急な斜面は機械が入りにくく、手摘みに近い方法が残りました。効率は悪い。けれど摘みどきを一枚ずつ見極められるという点で、この不便さは品質の側に立っています。

静岡・川根は、大井川の上流に細く伸びる茶の産地です。両岸に山が迫り、朝と夕に川霧が立ちのぼる。この霧が、天然の覆いのように日差しをやわらげます。
日照が強すぎると、茶葉は旨味成分のテアニンを渋みのもとであるカテキンへと変えていきます。霧はその進みをゆるめ、葉のなかに甘みを残す。「霧が茶をつくる」と土地の人が言うのは、比喩ではありません。
急な斜面は機械が入りにくく、手摘みに近い方法が残りました。効率は悪い。けれど摘みどきを一枚ずつ見極められるという点で、この不便さは品質の側に立っています。